マスクが息苦しい人 コロナ禍が理解できない人 多くの人が感じていること
《介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
![『お父さんへ 出かける時は必ず!マスクをしてね。あきより』『風邪もひいてないのに、マスクをしてけって? 娘の言うことだし、していくか』](http://p.potaufeu.asahi.com/e330-p/picture/21210237/d9bff49d05f46e6759aa3da626b25587.jpg)
認知症が進んだ充さんは、コロナウィルスの流行が理解できない。娘のあきさんは充さんの体を気にしつつ、周囲に迷惑をかけないよう、毎日必死だ。
![『ゲホッ ゲホッ 息苦しい! なんで俺、マスクなんかしてるんだ?』「お父さん!」](http://p.potaufeu.asahi.com/4653-p/picture/21210235/d77f9ced229c0d6225edf5c4ab46d03f.jpg)
高齢で呼吸器が衰えた充さんには、薄いマスク一枚でさえ、息苦しい。充さんの靴に装着したGPSで位置を知り、あきさんが駆けつけた。
![「一緒に行こう」誰もが大切な人を守りながら。](http://p.potaufeu.asahi.com/2103-p/picture/21210236/b4f62c17d1146ad5eca6367b79997869.jpg)
気持ちを張り詰めさせながらも、誰もが明日へ向かっていく。
認知症が進んだ方のなかには、コロナウイルスの流行を理解できない方もいます。
今、そのご家族は必死の思いで、試行錯誤の日々を送られています。
誰もが身の安全を憂う日々ですから、
ソーシャルディスタンスを理解できない高齢の方に、非難の目が行くのは仕方がないことかもしれません。
けれどこんなご時世だからこそ、他人を思いやる大切さを、多くの方々が感じ始めてもいます。
ソーシャルディスタンスを理解されていない 高齢の方がいらっしゃったら、
そっとこちらから安全な距離を作ってあげること。
そんな小さな思いやりがあれば、医療従事者や介護職ではなくとも、誰もが、
隣の命を守る、力強いひとりになれそうです。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
![](http://p.potaufeu.asahi.com/nakamaaru/img/nakamaaru450_450.gif)