マスクが息苦しい人 コロナ禍が理解できない人 多くの人が感じていること
《介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
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認知症が進んだ充さんは、コロナウィルスの流行が理解できない。娘のあきさんは充さんの体を気にしつつ、周囲に迷惑をかけないよう、毎日必死だ。

高齢で呼吸器が衰えた充さんには、薄いマスク一枚でさえ、息苦しい。充さんの靴に装着したGPSで位置を知り、あきさんが駆けつけた。

気持ちを張り詰めさせながらも、誰もが明日へ向かっていく。
認知症が進んだ方のなかには、コロナウイルスの流行を理解できない方もいます。
今、そのご家族は必死の思いで、試行錯誤の日々を送られています。
誰もが身の安全を憂う日々ですから、
ソーシャルディスタンスを理解できない高齢の方に、非難の目が行くのは仕方がないことかもしれません。
けれどこんなご時世だからこそ、他人を思いやる大切さを、多くの方々が感じ始めてもいます。
ソーシャルディスタンスを理解されていない 高齢の方がいらっしゃったら、
そっとこちらから安全な距離を作ってあげること。
そんな小さな思いやりがあれば、医療従事者や介護職ではなくとも、誰もが、
隣の命を守る、力強いひとりになれそうです。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
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