めぐりゆく人の命 老いてもぼけても、あなたはずっと誰かの愛しい子
《介護福祉士でイラストレーターの、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》

おめでとう。
命のバトンが、
あなたに託された日。

忘れないで。
絶え間ない愛情が、
あなたを育んできたの。

あなたは、
いつまでも、
誰かのいとしい子。
幼子のようになっていく。
——老いていく人を、そう表現することがあります。
老いること。
ぼけること。
それは本当に悲しいことなのでしょうか?
めぐりゆく人の命を思うとき、
満開の桜を見上げるような気持ちになるのは、
きっと私だけではないと感じています。
- 2018年12月16日から、週に一度連載させていただきました。
『今日は晴天、ぼけ日和』は、今回をもって最終回となります。
ここまで長期連載を続けることができたのは、
ひとえに温かく応援してくださった読者の皆さまのおかげです。
言葉では表しきれないほど幸せな日々でした。
心より感謝申し上げます。
そして、ここまで二人三脚で『ぼけ日和』を作り上げてきた
なかまぁるのスタッフの皆さまにも、
心から御礼申し上げます。
最後に、この連載を誰よりも楽しみに待っていてくれた、
私を育んでくれた両親と家族へ。
深く、深く感謝を込めて。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
