コロナ禍で緊張感が続くショートステイ 在宅介護の命綱にありがとう
《介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
私は病院で、養生に専念する。
住み慣れた、
あの家に戻るために。
また、あの人と暮らすために。
ひとつ屋根の下、
マスク無しで飲むお茶は、
あの人と一蓮托生の証し。
私たちの家だから、できること。
だから介護職員さん。
私が帰るまでその人を
ショートステイで、
よろしくお願いします。
私たち夫婦の最後の願いを、
ありがとう。
ショートステイ(短期入所生活介護)とは
在宅介護において要介護者が、
施設に宿泊できる、介護サービスです。
今回とりあげたマンガのように、
家族などの介護者が入院中、
要介護者が一時的に宿泊することもできますし、
「家での介護は、もう限界だ」と、
切羽詰まったご家族が、ショートステイを利用することで、
気持ちを新たにする姿を何度も見てきました。
ショートステイは、
「在宅介護の命綱」
と言っても過言ではありません。
さて先日、
ショートステイを行う施設で働く職員さんに、
コロナ禍の現状をメールで伺いました。
そこには、
「毎週のPCR検査は、当たり前。自分が感染源にならないように、同僚との雑談も控えている」
と、ありました。
ショートステイは短期入所のため、人の入れ替わりが多々あります。
その時に感染が起こらないように、と、
職員さん方は予防を徹底しているのです。
今、職員さんにかかっているストレスは、
いかほどでしょうか。
誰もがため息をつきたくなるような、
コロナ禍の日常です。
それでも、
介護が共にある方々の暮らしを、
家の外から支える職員さんたちがいます。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》