「離れていても思っています」コロナ禍で会えない日々の小さな思いやり
《介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
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「離れていてもあなたを、思っています」
会えない家族からの1枚に、
晴れていく心。
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一期一会の2人が交わす一言は、
日頃の緊張をゆるめ合う、
小さな思いやり。
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ノブにかけられた優しさに、
微笑みが循環していく。
今日も、人と人の合間で。
ここ最近、
ちょっとした人の思いやりが、
しみじみと胸に染みることが
増えてきました。
それはこのコロナ禍で、
人と人との距離が離れ、
私にできた心の隙間が
温もりを求めた結果でしょう。
私の周りでも
心を疲弊させた人たちが、
ちらほらと出てきました。
先の見えない今ですが、
私たち一人ひとりを照らす灯は
すぐそばの誰かが持っていると、
思えてなりません。
いつの日か必ず、
「あんなこともあったね」と
分かち合える日が来るのだから。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
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