認知症とともにあるウェブメディア

今日は晴天、ぼけ日和

\番外編!漫画日記/夏の匂い 思い出されるのは、あの人のこと

介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。今日は番外編。漫画日記で夏の訪れをお伝えします。

夏が来る。「お元気ですか?」
毎日、公園のベンチで缶コーヒー。視力も苦労の記憶も失っていったあなたは、とても身軽に見えました。私がもし、私をつくる記憶を失った時、あたなたの様に美しくなれる自信はありません。あなたが見てた空の向こうで いつか、また。

季節の変わり目、久しぶりに漫画日記をつづりたくなりました。

夕立の後の、色濃くなった土の匂い。
冷えたスイカにかぶりついた時の、青い匂い。
ぽとん、と落ちた線香花火のくすぶった匂い。

夏の匂いは、なぜか
去った人たちの思い出を
連れてきます。

もうすぐ、夏が来ます。

《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》

前回の作品を見る

あわせて読みたい

この記事をシェアする

この連載について

認知症とともにあるウェブメディア