今日は晴天、ぼけ日和

働き盛りで息子もいる 治らなければ知らない方がいい? いいえ、次の一歩を

《介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》

「なんだよー」「もうっおにィちゃんっ」オイオイ

最近、記憶があいまいになったり、
仕事のミスも極端に増えた。

まさか、認知症?

でも、子どもの顔を見ると受診に踏み切れない。

もし、本当にそうだったら、
どうすればいい?

人混みにたたずむひと

認知症への理解が進んだと言っても、
社会はそんなに甘くない。

認知症だと診断されたら
仕事で退職を迫られるんじゃないか。

明らかにしないほうが、
いっそ幸せじゃないのか。

医師と患者

それでも、思いきって受診した。

診断はこれからだけど、来て良かった。
少し、腹がすわった。

人生のかじ取りは、
いつだって自分自身にあるのだから。

認知症がある人を主人公にした
テレビドラマや映画は、
ラストシーンに向けて展開を急ぎます。

それを見て
受診そのものに不安を抱える方が、
少なくありません。

けれど実際には、認知症の進行は、
私たちが思っている以上に
ゆるやかな方が多いのです。

これは、今まで多くの当事者さんに
お会いしてきた私の印象ですが

ご自身で症状を受けいれ、
生き方に主導権を握った方ほど、
進行はゆるやかな方が多いように感じました。

「いくら早期発見が大切といっても、
 社会からの偏見はあるし、
 今のところ完治はしないなら、
 知らないほうがいい」

そんな声も聞きます。

それでも
ご自身が人生の主役であり続けるために、
適切な受診を、と私は願っています。

精密検査に進まずとも、医師に相談し、
ご自身の状況を把握するだけでも、

次への一歩は、明らかに変わるのですから

《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》

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