誰かがみんなに みんなが誰かに「大丈夫」 希望で締めくくる2021年
《介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
あっ、という間に終わる一年。
と、よく言いますが、思い返せば
あっ、という間になんて
過ぎてくれない日々でした。
一転した生活様式、見えない明日に
何度うつむいたことだろう。
それでもどこからか聞こえる、希望の声。
「大丈夫だよ」
「大丈夫、大丈夫」
それは誰かの声でした。
そして、あなた自身の声でした。
介護士さんは言いました。
「きっと、大丈夫」と。
看護師さんも言いました。
「大丈夫、大丈夫!」と。
となりの誰かは言いました。
「大丈夫だよ」と。
先が見えないコロナ禍の日々。
リモートワーク、ワクチン接種、画面越しの面会……
大丈夫。
その言葉を口にするには、
どんなに勇気が
いることだったでしょうか。
言葉にしなくとも、
背中でそれぞれに
小さな明かりをともし続けて
私たちは
そろそろ今年を
終えようとしています。
どなたにも、
温かな締めくくりとなりますように。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》