デイ通いは誰のため?「行きたくない」母と「一人になりたい」娘
《介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
![にらみ合う二人](http://p.potaufeu.asahi.com/889f-p/picture/26031416/679a7478460a901b3aa8c653677a27df.jpg)
「お母さんの為なのよ」
娘はしつこく勧めてくるけれど、
私はデイサービスなんて
行きたくない!
![向き合う二人](http://p.potaufeu.asahi.com/5a4e-p/picture/26031417/05b2fb12a343e505ef33ad237c1142bf.jpg)
でも、ある日、娘が言ったの。
「ごめん。たまには私も一人になりたいの」
罪悪感いっぱいの顔は、
あなたの優しさ。
![「お母さん、デイサービスのお迎えが来たわよ」「今、行くわ!」](http://p.potaufeu.asahi.com/e08e-p/picture/26031413/7c0995d575c660e0a3a5ab4d233108e9.jpg)
デイに行くのは、
私のため?
娘のため?
簡単に答えは出ないけど
確かなのは、
私はいつまでも母親ってことね。
高齢者ご本人が、主体。
それが介護サービスの
大前提です。
けれど、実際の介護は
ご本人と介護する人との、
間にあり、
介護サービスの利用において、
両者の希望に違いが出るのは、
よくあること。
そのすり合わせは、結局のところ、
話し合いです。
お互いの気持ちを、素直に話す。
それが、両者を歩み寄らせます。
「あなたに、こうしてほしい」ではなく、
「私は、こう思う」を
ざっくばらんに、交わしてみること。
それができた時、
はじめはどなたにも近寄り難い
介護サービスで、
自分たちに必要なもの、
そうじゃないものが、
明らかになります。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
![](http://p.potaufeu.asahi.com/nakamaaru/img/nakamaaru450_450.gif)