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タカオ★FANTASISTA

記憶のモンタージュ セリフはアテレコ “大喜利”は、わしに任せなさい

アルツハイマー型認知症の「タカオさん」。その不思議な世界観を、間学(あいだ・がく)さんがスケッチしました。作品の数々は、日本のみならず海外の人の注目も集めています。ところで間さん、タカオさんは何と言っていたんですか?

City of oblivion 忘却の街

その日その時の記憶はあるんじゃ。順番は少し違ったりするけど、アルバムに貼りつけた写真のように確かにわしの頭の中に存在しとる。問題はそこにセリフが見当たらないことでな。誰と何を話したか、何を言われて、わしが何と言ったのか。まるで白紙のフキダシのようで、謎が謎を呼んでしまう。あっ、そうかって、とっさに大喜利の答えのような発言を繰り出すと、周りの人間が半分あきれている始末さ。さすがのわしも少し悲しくなったりするんだが、でもまあ、かなりの確率でウケていたりもするからさ、それはそれで良しとしないとな。

次回:女房に振られてクルーはウサギ 月へ行くのはお金贈りのあの方と同じ船?

前回:口説き文句はテレパシー あうんの呼吸でわかるじゃろ?

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