介護施設で、あるある探検隊♪

凹まない!ウェブカメラ越しの無表情 あるある探検隊の活動報告56

「あるある探検隊」のリズムネタで一世風靡したお笑いコンビ・レギュラーの松本くんと西川くんは、いま全国の介護施設をまわって、お年寄りたちを笑顔にする活動をしています。ところがここ数カ月、新型コロナウィルスの影響で思うように活動ができません。今回は、そんななかで開かれた、介護や福祉の仕事のオンライン相談会の模様をお届けします!

オンラインイベントに臨むレギュラー
写真は毎回、レギュラー公式マネジャーがスマホで撮影した「渾身」の1枚です!

「どうも〜、レギュラー西川で〜す。グフ〜(気絶)」

「どうも〜、松本です〜。西川くん、もっと右に詰めてくれへん? 画面から見切れてるやないか」

「松本くん、まずは景気付けでいつものやつをやってや」

「いくで! ハイハイハイハイハイ、あるある探検隊! あるある探検隊! くしゃみと一緒におなら出る!」

レギュラーの2人によるそんなオープニングイベントから始まったのは、東京都福祉人材センターなどが主催し、千代田区などが後援する介護や福祉の仕事相談会「WEBふくしフェアちよだ」。例年、行われているイベントだが、今年は新型コロナ対策でオンラインに切り替え、介護や福祉の仕事への就職を考える一般の人も、パソコンやスマホなどから無料で参加できるオープンなイベントになった。パネラーは、介護スタッフなどの求人をしている区内施設の担当者らだ。

まずは「あるある探検隊」で盛り上げたレギュラーの2人は、視聴者に向けて、介護レクリエーションを通した介護の仕事の魅力について発信。いつもリアルな講演会で行ってきたように、介護レクの実演もオンラインでチャレンジした。

出し物は「ノーズイヤークロス」(鼻と耳を手をクロスさせてつまみ、合図で右左の手を入れ替えるゲーム)と、おなじみの「満腹アヒルの大冒険」(アヒルのように唇を押さえながら食べ物の名前を言って当てるゲーム)。

これまでの現場と違うのは、レギュラーの2人が画面を見ながら、回線の向こうの視聴者とやり取りできることだ。共通の画面に映っているパネラーたちの動きにツッコんだり、視聴者が書き込んでくるチャットを見て反応したり――。

「ングググンググ! さて、松本アヒルがお昼に食べたものはなんでしょう?」

「満腹アヒルの大冒険」では、松本くんが画面からそう呼びかけると、パネラーや一般の参加者がチャットで答えを書き込んでいく。その画面を見ながら、2人のかけあいが始まる。

「ラーメンライス? 残念。違います! でも、アツアツという共通点はあるのかも?」

その間も、チャット画面には次々と答えが。顔が見えないオンラインだけに、みんな気軽に書き込んで、むしろリアルな現場でやるときよりも盛り上がっているかも⁉

ちなみに、このときの正解は「なべやきうどん」。残暑が厳しい日だったのにもかかわらず、あまりに季節感のない答えに参加者たちの考えも及ばなかったのだろう。松本くんがヒントを5〜6回出したころ、ようやく正解にたどりついたのだった。

松本くん これまでも講演会などで、オンラインの介護レクリエーションを何度かやったけど、相手が見えるのは今回が初めてやったね。いままでは、基本的にテレビのようにこっちが発信するだけの「一方通行」やったから。

西川くん 今回は、オンラインのレクリエーションの“いい面”と“悪い面”がわかったな。いいなと思ったのは、画面越しでも、意外と対面のときと変わらない感じでできたこと。今回、画面で顔が見えたのはパネラー7~8人だったけど、みんな画面越しにノーズイヤークロスをやってくれた。「間違えてますやん!」とかツッコみながら、いつものように盛り上げることができたもんな。

松本くん かたやデメリットも画面から顔が見えることや。ヘンに一人ひとりの顔が見えるもんだから、ウケてない感じの顔が気になって、気になって……。オンラインの気安さやろうね。途中でちょっと席を外したり、なんだか眠たそうにしている人もいたやん。

西川くん いたいた! 僕ら人一倍”気にしい”やからな。相手が見えたら見えたで気になってしまう……。まあ、本人はそんなつもりないんだろうけど、どうしても家でテレビでもつけている感覚になってしまうんやろうな。緊張感がなくても当たり前。リアクションも「ふーん」っていう薄い感じで(笑)。

松本くん 僕らだって見る側に回ったら、オンラインは気楽な感じになるもんな。芸人仲間とオンライン飲みをやっていても、集中力が続かずに途中でトイレに行ったり、テレビの野球中継を見始めたり(笑)。

西川くん 改めて思ったのは、画面越しの観客のリアクションに、もっと慣れていかないとな。無表情にも取り乱さない強いメンタルが必要や。

松本くん フェイスブックの「いいね!」ボタンみたいに、「わはは」ボタンがあるとええんやないか。笑い声の効果音とかがあれば、僕らの気分も乗ってくるってもんや。

西川くん 反対にブーイングボタンとかも?

松本くん あ、それはヘコむだけだからいりません。「わはは」ボタン1個あればええんです。

西川くん でも今回、実際にカメラの前でやってみて、現場にお客さんがいなくてやりにくい反面、実はお客さんを気にせず自分たちのペースでできるから、やりやすいとも感じたわ。

松本くん たしかに施設ではハプニング満載だから、相手の反応を見ながらいろいろ展開を変えていかなくちゃいけないからな。オンラインだと、それに振り回されずに2人のペースで空気をつくりやすい面もある。

西川くん 今回の僕らの出番は30分弱。最後に少しチャットを使って質問タイムがあったけど、あれもなかなかよかったな。もっと時間があれば、参加している人たちとじっくりやりとりしたかった。

松本くん あれはチャットのよさやね。質問タイムもそうだけど、「満腹アヒル」のときとか、思ったよりも活発に答えが書き込まれたもんな。リアルだと手を挙げて発言するのに勇気がいるけど、チャットなら気軽にできるってわけや。

西川くん そういや、「満腹アヒル」では「お昼に食べた料理」を聞いたのに、「ライオンキング」っていう答えもあったな。あれは、拾ってイジるか迷った。

松本くん おもしろいんやけど、やりすぎると場の雰囲気が“大喜利大会”になってしまうからな。なんにせよ、施設の利用者さんたちが自分でチャットに書き込むのは難しいだろうけど、スタッフさんたちに手伝ってもらいながら試してみたいなと思ったわ。

西川くん ほんま、今回は双方向の介護レクを初めて経験したから、今度は現場のスタッフさんに手伝ってもらう中継タイプのレクリエーションもやってみたいな。

松本くん 考えてみると、新型コロナの非常事態宣言が全国で解除されて、もう4カ月。介護業界でも、ウィズコロナの新時代に向けたさまざまな試みが行われるようになってきたよな。

西川くん 芸人としては、介護に限らず、いつ現場の営業に行けるかなと思いながらやってきたけど、そんな淡い期待も日に日に薄らいでるもんな。今回もそうだけど、主催者側もオンラインでやっていくしかないという動きになっている感じがあったわ。

松本くん 今回はオンラインのカメラワークを考えて、上半身だけ映っていればできる「ノーズイヤークロス」と「満腹アヒル」をやったけど、これもバリエーションを増やしていかないと。もっと経験を積んで感触をつかんでいくしかないで!

西川くん 松本くん、それはたしかにアルな!

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