SNSの見知らぬ誰かと比べた時に顔を出す「うじうじ虫」 そんなときは
《介護福祉士でイラストレーターの、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》

SNSは情報の窓。
ちょっと悩んだとき、私は迷いなくスマホをタップします。
でも開いた画面の明快さが、
かえって自分を落ち込ませるときもあるのです。
「この人のほうが、うまく介護しているな」
「いいアドバイスだけど、私には難しいかも」
「この人は恵まれていて、いいな」
そんな『うじうじ虫』が心の中にむくっと顔を出し、
SNSの向こうの誰かをひがんだり、
チクチクと自分を責めたりしてしまうのです。
でもそんなときは、スマホから顔を上げて、
私に愛情を注いでくれた人たちの顔を思い浮かべ、ひと息つく。
くらべてどうする?
きっと私には私の「いい塩梅(あんばい)」や「適当」がある。
まずは自分の隣に、そっと座ってあげることから始めればいい。
がんばる私も、がんばれない私も、
いつだってかわいくていとおしい生きものなのだから。
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