認知症当事者とともにつくるウェブメディア

今日は晴天、ぼけ日和

40代で認知症を疑う人 原因は今、手に持っているスマホかも?

《介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》

『最近、物忘れが急に増えた。文章を目で追うのも苦手になった。これって認知症?』

僕は、悩んでいる。

休んでいるはずなのに
前より集中力が落ちて、
仕事のミスが目立つようになったから。

しかも症状が、最近よく聞く、
認知症に似ている。

電車の中でスマートフォンををみる人

認知症の検査は、
どこでやっているんだろう?

スマホで検索していたら、
SNSの通知をピコンと受信した。

あの人からメッセージが入ったぞ。
早く返さなきゃ。

パソコンとスマートフォン

そういえば、
仲間の投稿をチェックしないと、
不義理だと思われる。

え、こんなニュースが!
おっと面白そうな動画があがったぞ。 

——あれ、僕はなにをしてたんだっけ? 

「物忘れや、集中力が続かないことが増えた。
 認知症かもしれない」

40代の働き盛りの人たちから
続けてそんな話を聞き、あれっ?と思いました。

知人の医師に話すと、

「他のところは知らないが、うちの病院では
 認知症を疑って、最近、
 40代の人たちの受診が増えたことは確か」

という返答がありました。

物忘れ、理解力・判断力の低下、ぼんやりするなど……
一般に知られている、認知症の代表的な症状を感じて、
以前なら来なかった世代の人たちが、
認知症検査を受けに来ている、というのです。

個人的な見解だと前置きした上で
「スマホやパソコンのやり過ぎではないか」
と、その医師は話していました。

思えば、
自分は認知症かもしれない、と疑っていた方々も、
「時間があれば、スマホを触ってしまう。依存症に近いかも」
と、話していました。

どなたにも、スマホやパソコンをやりすぎて、
頭がぼーっと疲労してしまった、
という経験があるのではないでしょうか。

私たちは今、その感覚さえ麻痺して、
「ふと空いた時間、スマホを触る」が
ルーティンになっていないでしょうか?

なにも見ない、考えない、
ぼっ~とする時間。

それは、もしかしたら
私たちの心身のバランスを
保つ役目を果たしてくれていたのかもしれません。

《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》

前回の作品を見る

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