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認知症、はじめました。

ドッジボール?投げっぱなしの球と母の恋 認知症、はじめました

レビー小体型認知症の父親をもつイラストレーターが、日々のエピソードを漫画にしました。入院した父親を見舞いにやってきた、ひわさんと母親。病室へ行くと父親は、あーだこーだと、いつものように夢を語りはじめました。

認知症、はじめました191_こぼればなし71「会話の流儀」
ひとしきり話をして 「そんなわけで、じゃあよろしくね」
すーん「お」
『これにて、おわったんだな』父は自分のしたい話ができれば満足
会話のキャッチボールはそんなに必要ないみたい「そっちはどうだい」「ヘーイ」
若かりし頃の母は、そんな父のひとりしゃべりを見て「ぺら、ぺら、ぺら」
『こんなにひとりでぺらぺらしゃべるなら』
『自分がしゃべらなくてすむから、楽だわ』と思ったそうだ
『そういう考え方もあるんだな・・・』ふと、そんなことを思いだした

認知症、はじめました。つづく……

次の回〈192〉のお話:悪気がないという罪深さ やり場のないプンスカの夜

前の回〈190〉のお話:父が思い描く未来と、娘が知ってる父の未来

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