認知症とともにあるウェブメディア

お悩み相談室

仕事を終えて義母の介護 なのに陰口を言われてつらい【お悩み相談室】

耳をすませるひと、Getty Images
Getty Images

介護支援専門員の須原智子さんが、高齢者や介護の様々な悩みに答えます。

Q.病気で寝たきりの義母(83歳)と同居しています。私も夫も仕事をしているので、日中はホームヘルパーに来てもらっています。子どもから聞いたところ、ヘルパーさんに私の悪口を言っているようなのです。帰宅後は私が義母の世話をしてきましたが、もう面倒を見る気になれません(55歳・女性)

A.お気持ちよくわかります。義母が認知症であれば「それも症状の一つ」と考えられますが、そうではないとなると受け入れがたいですよね。義母の世話が食事の用意だけではなく、食事の介助やおむつ交換など負担が大きいものであれば、なおさらです。

介護する側とされる側の関係が悪いケースは、解決するのが難しいところではあるのですが、実際に私が接した利用者でも経験したことがありますし、よくあることだと思います。

相談者の精神的負担が大きいのであれば、「面倒を見ない」というのも一つの選択肢だと思います。理想としては夫を含めて家族に事情を話し、介護を担ってもらうことです。食事の準備や洗濯、おむつ交換は相談者がしたとしても、食事の介助などは、家族にしてもらえるといいですね。家族の協力を望めない場合、夜間対応型訪問介護を利用すれば、夜間(18~8時)もホームヘルパーの定期的な訪問を受けることができます。ただし実施している事業所が限られているので、住まいの地域にない場合は、利用できません。

その場合は通常の訪問介護を利用して、朝昼夕に来てもらうなど、ホームヘルパーの訪問回数を増やすことで、なるべく家族が介護しなくてすむような態勢を整えることはできると思います。

ショートステイを利用するなどして、相談者の休息時間を確保することも大切です。

気になるのは、悪口を聞いたホームヘルパーが、どのような対応をしているのかということです。義母の話を聞きつつも、「でもお嫁さんはこんなにお世話をしてくれているじゃないですか」といったフォローをしてくれているといいですよね。私たちの仕事というのは、中立の立場でいなければならないと思っています。もし担当のホームヘルパーが義母の気持ちだけに寄り添っているようなら、事業所に相談してはいかがでしょうか。ホームヘルパーを替えるなどの対応をしてくれると思います。

いずれにしても、ケアマネジャーに義母の愚痴を言うなど周囲の人に今の気持ちを吐き出せるといいですね。話すだけでも気持ちは軽くなります。自分の中だけに溜め込まないでほしいと思います。

【まとめ】寝たきりの義母がホームヘルパーに私の悪口を言う。もう面倒を見たくないときには?

  • 家族に事情を話し、できるだけ介護を負担してもらう
  • 夜間対応型訪問介護などを利用して、介護はすべてホームヘルパーに任せる
  • ホームヘルパーに不信感があれば、事業所に相談して担当を替えてもらう

あわせて読みたい

この記事をシェアする

この連載について

認知症とともにあるウェブメディア