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敏腕ケアマネがいるとの噂 隣県でも頼めますか?【お悩み相談室】

調べ物をするひと、Getty Images
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介護支援専門員の須原智子さんが、認知症の様々な悩みに答えます。

Q.認知症の父(83歳)が要介護となり、ケアマネジャーを探していたところ、隣県に住む親戚から担当のケアマネが敏腕で、人柄もよいということでおすすめされました。隣県でも依頼できますか?(57歳・男性)

A.確かに親戚のお墨付きのケアマネジャーであれば、安心して任せられますよね。ケアマネジャーが引き受けてくれるかどうかは別として、基本的には隣県であっても依頼はできます。

ただし、近隣のケアマネジャーではないことによるデメリットもあることを知っておいてほしいと思います。特に問題がなければケアマネジャーが自宅を訪ねるのは月に1回程度なのでそれほど支障はないですが、緊急時はすぐに駆け付けられないかもしれません。特に一人暮らしや高齢の2人暮らしの利用者の場合、私も緊急時には駆けつけるようにしています。認知症の利用者で状態が急に変わった場合なども、頻繁に訪問するようにしています。こうしたことが、隣県に住む利用者だと難しいかもしれません。

また、事業所の営業範囲外の場合、交通費は利用者が負担する必要があります。

最近は感染対策もあり、利用者とオンライン上でやりとりするケースも出てきてはいますが、高齢者世帯ではまだそうした環境が整っていないというケースが少なくありません。

私自身、利用者にデイサービスや介護施設を紹介する際には、実際に自分で見学していいと思った施設をすすめたいと思っています。近隣だからこそ、知ることができる情報もあります。実際に遠方に住んでいる利用者を担当したことはありますが、施設選びについては家族に担ってもらうしかないという状況でした。

こうしたことを考えると、おすすめは近隣の事業所に所属するケアマネジャーです。地域包括支援センターで相談すれば、近隣の居宅介護支援事業所を紹介してもらえます。地域包括支援センターでは特定のケアマネジャーをすすめることはしないので、選ぶのは難しく感じるかもしれません。担当になったケアマネジャーが合わなかった場合などは、変更してもらうことができます。できるだけ近所で信頼できるケアマネジャーと出会えるといいですね。

【まとめ】認知症の父が要介護に。隣県のケアマネジャーでも依頼できる?

  • 基本的には依頼できる
  • ケアマネジャーによる緊急時の訪問、頻繁な訪問などが難しいこと、近隣の介護施設などについて情報不足の可能性が高いといった難点があることを知っておく
  • 地域包括支援センターで、近隣の居宅介護支援事業所を紹介してもらう

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