認知症とともにあるウェブメディア

仲間と一緒に輝き続ける

9月のアルツハイマー月間を機会にカミングアウト

BLG! はちおうじのみんながパワーとお菓子を届けてくれました!
BLG! はちおうじのみんながパワーとお菓子を届けてくれました!

こんにちは、若年性認知症当事者のさとうみきです。
前回は、わたしが7月に新型コロナウイルスに感染したことをお伝えしました。
前回「認知症のわたしがコロナに感染しました」はこちら

わたしは4回目のワクチンを接種していたので、
熱は比較的高くなく過ごすことができました。
しかし、思っていた以上の倦怠(けんたい)感が長引き、睡眠の質も悪くなりました。
少しずつ回復し、8月下旬になってやっとなんとか活動を再開しました。

そんなとき、なかなか気力が上がらずにいたわたしを心配してくれ、
DAYS BLG! はちおうじ(以下、BLG! はちおうじ)の守谷卓也代表とスタッフがメンバーさんと一緒に、
八王子からわたしの自宅まで様子を見に来てくれました。
そして、パワーとおいしいお菓子を届けてくれました。

その後、BLG! はちおうじでも週1回の勤務ができるようになったものの、
9月、10月にご依頼をいただいている講演会などの打ち合わせをオンラインでこなすのがやっとの体力です。

1年以上続く、しびれはさらにコロナの感染後に、ひどくなり、効いてくれる薬もなかなかありません。
夜にベッドに入り、体を横にすると激痛が体を走ります。
そんなわたしは、「死にたくないけど、あちこちツラくて死にたくなる……」
そんな弱音を吐きながら、涙を流しています。

9月は世界アルツハイマー月間ということもあり、新潟県、千葉県成田市、都内で、
すでに講演会を行ったり、今後、行う予定です。
講演会がたくさん入っており、ビックリするスケジュールですが、とても有り難く感じています。
体力を回復していかなくては!と気が引き締まります。

そして、なんと言っても
9月23日には、SOMPOホールディングス株式会社主催のオンラインセミナーに、
昨年に続いて出演します。
今年は、はじめてとなる夫と一緒の参加で、ドキドキです。

これを機会に、思い切って、ご近所さんでありながらも
なかなかごあいさつ程度で、ゆっくりお話が出来ていない方々に
若年性認知症であることをカミングアウトしました。

さらに、今年に入ってから、地元での活動が見えてきたことから、
診断に至った経緯から現在の活動まで、
様々なことをお伝えさせていただきました。
すると、本当に温かい言葉で包み込んで下さるお返事を下さいました。

うれしい、あたたかい!
涙があふれて、子どもにも「良かったね」と、言葉をかけてもらいました。
お伝えさせていただいたご近所さんから
さらに、ご近所さんへとセミナーなどの紹介をしてくださったようです。

子どものころ発達障害だった息子が、たくさん、ご近所のみなさまにはお世話になりました。
そして、今度はわたしがお世話になることもあるでしょう。

そんな温かいご近所さんのためにも
地元でもさらにより良いまちづくりを目指して頑張っていきます!

ピアサポートの会で、地元で若年性認知症と診断を受けたご本人、ご家族に出会い、
その中に、このコロナ禍で孤立してしまっている方がいることが、
ずっとずっと気になっておりました。

そんなご本人さん、ご家族さんとともに一歩ずつ前に向けて歩き出せる居場所や活動を、
少し急いでやっていきたい気持ちがあります。
もちろん、活動の原点である、八王子市でもしっかりと頑張ります。

あわせて読みたい

この記事をシェアする

この連載について

認知症とともにあるウェブメディア