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遠方で暮らす両親 近所から孤立しているようで心配【お悩み相談室】

明かりの消えた居間、Getty Images
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地域包括支援センターでセンター長を務める由井洋子さんが、高齢者や介護の様々な悩みに答えます。

 Q.80代の両親が遠方で2人暮らしなのですが、近所付き合いがなく、孤立していて心配です。「地域包括に行ってみたら?」「地域のイベントに参加してみたら?」と言っても気が乗らないようで行動に移しません。現状は困ってはいないのですが、最近母の元気がなく、今後のことを考えると心配です(49歳・女性)

A.近所付き合いがなく、孤立している高齢者世帯はとても増えています。私が勤める地域包括支援センター(以下、包括)でも、そうした高齢者が大変な状況になり、介入しなければならなくなるケースが多くあります。できれば大変な状況になる前に、地域でゆるやかな見守りをしていけるといいですよね。

現状では困っていないとのことなので、自ら包括などに足を運ぶというのは、確かにハードルが高いかもしれません。知り合いが全くいない地域のイベントに参加するのも難しいですよね。まずは、両親が出向くのではなく、民生委員や包括のスタッフなどに定期的に自宅を訪問してもらうのはいかがでしょうか。両親自ら相談するのが難しければ、相談者が両親が住んでいる地域の包括にどのようなことが心配なのか、相談してみるといいでしょう。

特に民生委員は、私たち包括のスタッフもとても頼りにしています。民生委員は基本的に住民の近くに住んでいるので、高齢者世帯に何かあったときに情報をキャッチするのが早いのです。民生委員に定期的に訪問してもらい、顔見知りになってから町会の催しなどに誘ってもらえると、参加しやすいかもしれませんね。

ただし、行政の見守りサービスは地域によって差があるので、現状は困っていないのに定期的に訪問してもらうのは難しいこともあるでしょう。そうした場合は警備会社などが実施している民間の見守りサービスを利用するのも一つの方法です。

まずは訪問してもらうことからはじめて、徐々に地域で知り合いが増えていくといいですね。

【まとめ】80代で2人暮らしの両親が地域で孤立しているときには?

  • 地域包括支援センターで相談し、民生委員や包括のスタッフにゆるやかな見守りをしてもらう
  • 民生委員から町会の催しなどに誘ってもらう

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