今日は晴天、ぼけ日和

受け流すべきことなの? 福祉現場での個人攻撃 介護職の心も守って

《介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》

「あいつは使えない介護職員だな!」

介護の職場での利用者さんの、
私への個人攻撃がおさまらない。

心はズタズタ、仕事もミスが増えた。

「あなた介護職なんだから流せばいいの」

上司は、介護職なら通る道と言う。

なかには
「そのくらいかわせないで、どうするの」
と、あきれる同僚もいた。

「NO」

確かに私は介護職としては、まだ未熟。

けれど、
心を傷つける相手にこそ非がある。

命と心を守る。
それは当然の私の権利。

以前、私も介護職の責務として
「自身の心はさておき、高齢者に寄り添う姿勢」
を求められたことがありました。

福祉だから、と過剰に相手をおもんばかる風潮は、
介護を提供する側に、
いまでも残ってはいないでしょうか。

時代錯誤ともいえます。

「人権を傷つけられても、介護職なら我慢できて当然」

という考え方のなかでは
話し合いが行われても、
介護職の個人のスキルの問題として、
誤った方向へと導かれてしまいます。

心疲れ果て、
退職していった介護職の方々。
その数は、私の周囲だけでも
両手の指を軽く越えます。

利用者さんの心も大切。
そして同じように
それぞれの介護職のみなさんの心も大切。

その空気が当たり前にあったならば。

離職する誰かの手を
つなぎとめられたのかもしれません。

《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》

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