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父のリハビリがつらそう 高齢者でも必要でしょうか?【お悩み相談室】

リハビリするひと

作業療法士の野村和代さんが、認知症の様々な悩みに答えます。

Q.認知症の父(85歳)は、歩行が不自由で施設に入居しています。そこはリハビリを積極的にとり入れている施設で、先日歩く訓練のためにしているリハビリの様子を見たところ、つらそうでかわいそうでした。高齢ですし無理をさせたくありません。(49歳・男性)

A.作業療法士や理学療法士などリハビリテーションに関わるスタッフは、立案したプログラムに沿ってリハビリを提供しています。プログラムを立案する際には、患者さんの心身の機能などを評価し、問題点を挙げます。そしてその問題点を解決するための目標を定め、目標に到達するためのプログラムを立案します。
目標を定める際には、まず本人や家族の要望を確認します。例えば本人であれば「歩けるようになりたい」「家に帰りたい」など、家族であれば「トイレだけでも1人で行けるようになってほしい」といった要望をよく耳にします。次にリハビリに関わるスタッフで構成されるチーム全体で、患者さんの生活をよりよくするために本当に必要なことは何かということを検討し、本人や家族の要望も反映させながらリハビリの目標を設定します。

このため、可能であればお父さんのリハビリに関わっているスタッフに、「高齢ですし無理をさせたくありません」という要望を伝えてみてください。そうすればご家族の要望とリハビリの目標を参照して、リハビリの内容を再検討してもらえるのではないでしょうか。例えば歩行訓練の距離を短くしたり、程度を軽くしたりといった調整が可能かもしれません。

また、現在行っているリハビリの目的を確認することもおすすめします。例えば家族としては「歩けるようにならなくても車イスで生活できれば十分」と考えているのに、リハビリで平行棒の間を歩く訓練をしていたら、「つらいだけで意味がないのでは?」と思ってしまうかもしれません。
けれども歩行訓練は歩くことだけを目的に行うわけではなく、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防など、身体機能を維持することを目的に行う場合もあります。例えば骨粗鬆症が進むと、たとえ寝たきりでも介助中に骨折してしまうといったケースがあります。
こうした真の目的がわかると、見え方が変わってくることもあるでしょう。前述したようにリハビリに関わるスタッフは、本人や家族の要望をふまえたうえで、患者さんの生活をよりよくするために本当に必要なことを吟味しているのです。

リハビリは作業療法士や理学療法士などの専門職だけではなく、本人や家族もチームの一員です。目的を共有し、気になることや要望があれば、伝えるようにしましょう。

【まとめ】歩行が不自由な認知症の父。リハビリがつらそうでかわいそうなときには?

  • 「高齢なので無理をさせたくない」という要望をリハビリに関わるスタッフに伝える
  • 現在行っているリハビリの目的をスタッフに確認する

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