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ケアマネの経験や人柄 知りたい情報はどうすればわかる?【お悩み相談室】

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地域包括支援センターで高齢者の相談に応じている山口明子さんが、認知症の様々な悩みに答えます。

Q.認知症の夫(78歳)が「要介護」認定を受けたので、ケアマネジャーを決めたいのですが、役所では「居宅介護支援事業所」のリストをもらっただけ。ケアマネジャーの経験や人柄など、もっと詳しい情報を得ることはできないのでしょうか?(75歳・女性)

A.ケアマネジャーは介護サービスを受ける際の中心的な存在になるので、確かに経験や人柄など、気になりますよね。ケアマネジャーは「居宅介護支援事業所」に所属しているので、自治体で作成している「居宅介護支援事業所」のリストから選ぶことができます。ただし、リストには住所や電話番号などの基本情報しか掲載されていないので、経験や人柄などの詳しい情報はわかりません。

私は地域包括支援センターに勤務しているので、要介護認定を受けた人へのケアマネジャーの紹介も行っています。まずは認定を受けたご本人にどういう症状があるのか、生活するうえでどんな点に困っているのかなどをうかがい、その状況を紹介先のケアマネジャーへお伝えし、困りごとへの支援を依頼します。ケアマネジャーは資格取得後に受講する研修を通して、認知症の人への支援について学習しますが、ベースとなる職種や経験はさまざまです。このため、認知症の人への相談援助技術には個人差があります。例えばBPSD(行動・心理症状)が重い人であれば、そういったことを熟知している事業所を紹介するといった対応をします。

地域包括支援センターは、ケアマネジャーの紹介だけではなく、ケアマネジャーを支援する役割もあるので、日ごろから居宅介護支援事業所と連携をとっています。ケアマネジャーを集めて勉強会や情報交換会などを開催し、直接コミュニケーションをとることもあります。そうした中である程度、地域のケアマネジャーの状況というのは把握できるのです。

こうした背景があるので、地域包括支援センターのスタッフに「経験が豊富」「医療についても詳しい」「話を親身になって聞いてくれる」など、ケアマネジャーに求めることを具体的に伝えてはいかがでしょうか? その条件に当てはまるケアマネジャーを紹介してくれることもあると思います。できればその条件を求める理由と、支援を受ける本人の様子、相談したいことや困っていることなども伝えられるといいですね。

ケアマネジャーになるには、介護・福祉・医療いずれかの資格と実務経験が必要なので、ケアマネジャーは過去に介護福祉士や社会福祉士、看護師などを経験しています。こうした背景も確認してみるといいでしょう。また、かかりつけの病院でケアマネジャーを紹介してくれることもあります。

ケアマネジャーは、担当する利用者の数が決められているので、必ずしも依頼すれば引き受けてくれるわけではありません。また、ケアマネジャーとの契約後に不満が出てくれば、事業所に相談して変更してもらうこともできます。

介護がスムーズにいくかどうかは、ケアマネジャーに左右される面もあります。信頼できるケアマネジャーに出会えるといいですね。

【まとめ】事前にケアマネジャーの人柄や経験を知りたい

  • 地域包括支援センターでケアマネジャーに求める条件などを伝えて、紹介してもらう
  • かかりつけの病院で相談してみる

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