3.11から10年「ちょい活」しましょ。ちょっと声かけ、ちょっと調べる
《介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
「こんにちは」
ご近所の高齢の方に
ちょっと、
挨拶をしてみる。
「お困りですか?」
見知らぬ高齢の方に
ちょっと、
声をかけてみる。
ちょっと、
認知症を調べてみる。
あなたのその「ちょっと」が
いつか必ず、
大きな力になって返ってくる。
私の田舎は宮城県です。
3月11日のことを、
いとこ達から聞き、また、
その4月には私も石巻市にいた為、
今でもあの光景を思うと、
言葉が出ません。
それでも分かるのは、
あの中でも人は
手をさしのべあっていた、
という、事実です。
震災となった時、
その被害を大きくうけるのは、
高齢の方々です。
10年目の今年、
私たちはなにができるのでしょうか。
高齢の方と、交流をもってみる。
認知症のことを調べてみる。
震災時に、高齢の方々がどうしていたかを、
検索してみる。
…どれも、緊急時への対策としては、
遠回りに思えるかもしれません。
けれど、いざ、となった時。
普段、高齢者に気持ちを
向けてきたのか、
こなかったのか。
それが、行動の核となります。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》