お悩み相談室

更年期と思っていたら認知症?ミスが多い自覚があります【お悩み相談室】

若年性認知症コーディネーターの中村益子さんが、介護・支援活動を生かして、認知症の様々な悩みに答えます。

Q.ホットフラッシュや気分の落ち込みがあったため、婦人科を受診したところ、更年期障害と診断され、通院しています。最近言葉がうまく出てこなかったり、仕事や家事でもミスをしたり、若年性認知症ではないかと疑っています。主治医には更年期のせいだと言われますが、不安です(53歳・女性)

A.更年期はホルモンのバランスが崩れ、体の変化によって精神的にも落ち着かなくなります。イライラや不安感、集中力の低下が起こりやすくなり、仕事や家事でミスをする、言葉が出にくくなるといったこともあるでしょう。相談者の症状は、主治医の言う通り「更年期のせい」かもしれません。ただし更年期は一般的に、閉経の前後10年間(45~55歳ごろ)を指し、ちょうど若年性認知症を発症しやすい年齢と重なります。このため、相談者が心配されているように、間違って診断されることがあるのも実情です。私が関わった若年性認知症の方の中にも、最初は更年期障害に伴ううつ病と診断され、3年間うつ病の薬を服用していた方がいました。改善がみられなかったため、念のため大学病院で検査を受けたところ、若年性認知症と診断されたのです。

相談者は現状不安を抱えているわけですから、その不安を解消するためにも、病院でしっかり調べてもらうことをおすすめします。まずは、今の不安を主治医に話してみましょう。一人で抱え込まず、家族にも不安を打ち明けてください。自分だけではなく、家族など身近な人もおかしな点に気づいているのであれば、より認知症の可能性が出てくると思います。

認知症に関する詳しい検査は、認知症疾患医療センターで受けることができます。脳の血流検査などで鑑別診断ができるので、一度受診してみてはいかがでしょうか?

【まとめ】更年期障害と診断されたけれど、本当は若年性認知症ではないかと不安なときには? 

  • 主治医や家族に不安を伝える
  • 認知症疾患医療センターなど、認知症を専門的に診ている病院で診断してもらう

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