若年性認知症の人が求めるものは?当事者の勇気ある発信が介護を変える
《介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
![その人には認知症がある。](http://p.potaufeu.asahi.com/fe9d-p/picture/21398288/d7acc857fa1b75cc36ee9152d7122564.jpg)
木村さんには、若年性認知症がある。
![「木村さん、脳トレでもやりますか?」](http://p.potaufeu.asahi.com/c52f-p/picture/21398293/0579b384fa608c5f9db2e611898f835e.jpg)
今まで普通に働き、家族を養ってきた木村さんが求めるものはなんだろう? 脳トレや塗り絵で、あるはずがない。
![その人が、問いかけるもの。](http://p.potaufeu.asahi.com/b4f9-p/picture/21398295/bab3cc808853e3d44f44d66b377cd089.jpg)
木村さんの存在が、周りを変えていく。
私が知る、若年性認知症がある50代60代の方々は、高齢の方よりも明確に生きる目的をお持ちです。
それは、働きたい、という希望だったり、
趣味を深めたい、など十人十色です。
すると既存の介護サービスだけで収まるはずもなく、サービス提供者側に、新たな視点を探す必要が生まれました。
そしてそれは、個に寄り添う、本当に豊かな介護サービス提供の在り方でもありました。
幸い、近所には若年性認知症を持つ方々の自助グループが、介護サービスを提供する方々と共に生まれています。
これは、若年性認知症を持つ方々が勇気を持ち「当事者」として、
お気持ちを介護職員に相談されたり、
SNS等でそのご意見を発信されたからこその結果かと思います。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
![](http://p.potaufeu.asahi.com/nakamaaru/img/nakamaaru450_450.gif)