筆にしたためた願いは天へ 今年もますます善きお顔で届け「ぼけ日和」
《介護施設で働く漫画家、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
![やってきました、新年!](http://p.potaufeu.asahi.com/bc3d-p/picture/19326691/1ebbdc4ec4853936a52ff7370ffa8dd4.jpg)
ここぞとばかりに願いをこめて、新春開眼。
![ふるえる筆跡の、めでたさよ。](http://p.potaufeu.asahi.com/afc2-p/picture/19326688/07ac4c47c4ee32c4a26e5e95a34c8bb2.jpg)
書き初めの墨の匂いが立ちのぼり、皆さまの願いも天へ届く。
![今年も天晴れ、ぼけ日和。](http://p.potaufeu.asahi.com/55e4-p/picture/19326690/85d229e5b8ca5ad366617e528603ab39.jpg)
笑門福来。今年もますます、善きお顔。
ぼけ。
現在、福祉の現場では差別的な意味合いがあるとして、
「ぼけ」とは呼ばず「認知症」と呼ぶのがほとんどです。
それでも「ぼけ」という日本語の響きが持つ、おおらかな可笑しみ、温かみには、
人の心をなぐさめる何かがあるようです。
「うちのばあちゃん、ぼけちゃってね」
そんな、当たり前の日常にある、
「ぼけ」という呼び方は、
ぼけてもぼけたなりに、
自分らしい生活を見つけられるような、
希望さえ感じます。
今年もはじまりました、ぼけ日和。
ぼけを通じて、皆さまと天晴れな生き方を、
共有できたら幸いです。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
![](http://p.potaufeu.asahi.com/nakamaaru/img/nakamaaru450_450.gif)