「お母さん」から「花ちゃん」へ 認知症の母と娘の新しい親子関係
《介護施設で働く漫画家、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
![「あら、やだ! 私に娘なんていないわよ」『お母さん・・・いつも私が世話してるのになんで忘れるの?』](http://p.potaufeu.asahi.com/21fc-p/picture/18039511/d0d3dd0a03ed68e761d3c170765f88d0.jpg)
認知症がある母、花子さんと暮らす、夕子さん。その症状が進むたびに、娘としての孤独感が深まっていった。
![「あんたテニスで遊んでる時、お母さんを施設にいれてるの?」『テニスは私のせめてもの息抜きなのに・・・』](http://p.potaufeu.asahi.com/4ff9-p/picture/18039512/788e6757543394878fff0786d1c876f5.jpg)
夕子さんが一番こたえるのは、心境を理解しない人達の、口だしだ。夕子さんは、追い詰められていった。
![「花ちゃん、だんだん木も秋の色になってきたよ」「お母さん」から「花ちゃん」になっても。その人は夕子さんの愛しい人。](http://p.potaufeu.asahi.com/a0d7-p/picture/18039507/214ed5c7d1ab32a7dae9a315a16061b2.jpg)
だから夕子さんは夕子さんなりに、新しい親子関係をつくってゆく。明日も、共に生きるために。
認知症がすすんだご自身の家族を、
あだ名や「◯◯ちゃん」と呼ぶ、
介護者の方を何人も見てきました。
それは決して、ご家族を馬鹿にしているわけではなく、
関係性を変えなければ、
毎日を送れなかった人の覚悟が見えます。
介護者の笑顔のうらにあるご苦労を、
周りの私たちは想像したいものです。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
![](http://p.potaufeu.asahi.com/nakamaaru/img/nakamaaru450_450.gif)