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今日は晴天、ぼけ日和

「お母さん」から「花ちゃん」へ 認知症の母と娘の新しい親子関係

《介護施設で働く漫画家、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》

「あら、やだ! 私に娘なんていないわよ」『お母さん・・・いつも私が世話してるのになんで忘れるの?』

認知症がある母、花子さんと暮らす、夕子さん。その症状が進むたびに、娘としての孤独感が深まっていった。

「あんたテニスで遊んでる時、お母さんを施設にいれてるの?」『テニスは私のせめてもの息抜きなのに・・・』

夕子さんが一番こたえるのは、心境を理解しない人達の、口だしだ。夕子さんは、追い詰められていった。

「花ちゃん、だんだん木も秋の色になってきたよ」「お母さん」から「花ちゃん」になっても。その人は夕子さんの愛しい人。

だから夕子さんは夕子さんなりに、新しい親子関係をつくってゆく。明日も、共に生きるために。

認知症がすすんだご自身の家族を、
あだ名や「◯◯ちゃん」と呼ぶ、
介護者の方を何人も見てきました。

それは決して、ご家族を馬鹿にしているわけではなく、
関係性を変えなければ、
毎日を送れなかった人の覚悟が見えます。

介護者の笑顔のうらにあるご苦労を、
周りの私たちは想像したいものです。

《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》

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