別れて気づくこと あなたから逃げたいと、思っていた
《介護施設で働く漫画家、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
別れはいつも思いがけない。今日もあなたが当たり前にいると思ってた。
あなたから逃げたい、と何度思ったか。でもそれと、本当のお別れはこんなにも違うのですね。
あなたは私の人生の味わいを、一緒につくってくれた人。
家族から、
介護から逃げたくなったこともある。
でも、現実の死をむかえた時、
もう少しだけ一緒にいたかった、
せめてひとこと声をかけたかった、と思う。
一緒に生きたからこそ。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》