認知症とともにあるウェブメディア

今日は晴天、ぼけ日和

肌から伝わるもの 介護が「作業」になったときは

《介護施設で働く漫画家、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》

この肌から伝わるもの

その肌には、いのちの痛みやあたたかみが沈んでいる。

この肌から伝わるもの

なのに、ときに、

あなたを無視しようとする、

私がいるのです。

この肌から伝わるもの

私はあなたのやさしさに、照らされている。



せわしい時、
疲れた時、
介護は作業になる。

作業にすれば、心の揺れを感じないですむから。

でもほんとうは、心の奥は、知っている。

この、

私だけの感情をていねいに味わって、
あなたと心ふれ合わせ、

生きたいってことを。

《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》

前回の作品を見る

あわせて読みたい

この記事をシェアする

この連載について

認知症とともにあるウェブメディア