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仲間と一緒に輝き続ける

偶然ではなく、きっと必然だった再会

うれしくなって、帰りの電車でお顔を思い出しながら、その時の感覚を呼び起こしました
うれしくなって、帰りの電車でお顔を思い出しながら、その時の感覚を呼び起こしました

ご無沙汰しております。若年性認知症当事者のさとうみきです。今年1月で診断から5年が経ちました。
その中でDAYS BLG!はちおうじとの出会いから、なかまぁるでの連載もスタートさせていただき、またBLGからの活動がきっかけとなり、今も認知症についてお伝えする様々な活動をさせていただいております。

そして先日のことでした。
ある講演会が終わった時、1番最後まで残って、私にあいさつをしてくださった女性がいました。

私の夫の名前を呼び、「奥さんですよね?」。

その問いかけと、その方のマスク越しの目元を見たときにすぐにわかりました。

それは、子育て、母の闘病、認知症の診断等が重なり、
私自身が自分の生きる道を失いかけ、逃げる方向を間違えてしまう状態になっていたときに、たびたびお世話になった病院の看護師さんでした。

私がその方がわかった瞬間、その時のおわびとお礼を耳元でお伝えしようとすると、
抑えようとしましたが、涙があふれてきました。

すると、その女性は、
「いいの、いいの、大丈夫だから…」
「こんなに今笑顔になれて頑張っていてくれているだけでうれしい…」
と言ってくださいました。

私はあふれる涙をこらえ、お互いにハグしました。
その力強さから、いまを生きていることを確認するかのように…。
うれしさと、「私は生きています」ということを伝えたかった。

そして、苦しかった当時の私にも伝えたいと思いました。
1度は絶望したけれど、
苦手なことや不安なこともある中で、
たくさんの方の支えの中で、「いまを生きている」、
日々、仲間たちとともに笑顔で暮らしているよ、と。

この日の彼女との出会いは、私にとって偶然ではなく、きっと必然だったのだろう、と感じています。

後日訪れた先で見た桜はもう葉桜だった。来年の桜が咲く頃、どんな出会いがあるのだろうと想像しながら…
後日訪れた先で見た桜はもう葉桜だった。来年の桜が咲く頃、どんな出会いがあるのだろうと想像しながら…

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