認知症とともにあるウェブメディア

へもでもできるもん

ワガママ犬太郎さんがいよいよ退院!兄の本音とへもが見せたケアマネ魂

現役のケアマネジャー「へも」の周りでおこる出来事を、本人が描きおこします。
担当している森野犬太郎さん(89)が、健康診断で腎臓に異常が見つかり、入退院を繰り返しています。自宅では乱れた食生活になるため検査結果も悪化しますが、入院中は栄養バランスの良い食事が提供されるため改善します。次の退院では、どうするのが良いのでしょうか。

まず、犬太郎さんの入院中の様子が報告される。病棟看護師「食事は全量摂取されています。日中は車イスでトイレに行きます。排泄は、ズボンの上げ下げなど一部介助が必要です」
病院のソーシャルワーカー「入院中にバランスの良い食事をしていたので、血液検査の結果も良くなっています。ですので・・・」
「退院後の方向性を決めましょう」『退院したら同じ事の繰り返しだ・・・もっと入院してて欲しい・・・』
弟・猿次郎「兄さんは退院したらまた乱れた食生活になって、入退院を繰り返すと思う。私はもう面倒を見れません・・・」
「そうですね・・・私たちも同じ意見です。自宅での食事が不安です・・・トイレも介助が必要だし」「この先、一人暮らしは厳しいと思います」
兄・犬太郎「それは俺が一番分かってる。もう一人で暮らすのは難しいよ。老人ホームに入れって言うんだろ」「え!?」
「兄さん・・・」「入院中ずっと考えていた・・・これ以上周りに迷惑をかけられない・・・」
へも「実は、老人ホームのリストを作ってきました。へへへ」「え!?」へもケアマネちゃっかりしている

あわせて読みたい

この記事をシェアする

この連載について

認知症とともにあるウェブメディア