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夜勤は秘密の女子会?!@品川~BLGの活動報告

小学生と百人一首で真剣勝負!
小学生と百人一首で真剣勝負!

認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、東京都品川区にあるBLG品川(けめともの家・カンタキ西大井 看護小規模多機能型居宅介護)からの報告です。

BLG品川の宇井です。
これまでも昼間はメンバーさんや同じ建物内の同じフロアにある保育園(けめともの家・キッズ西大井)の園児たちがいてワイワイにぎやかなBLG品川ですが、そこに今年から駄菓子屋の活動も始まり、子どもたちが学校帰りに買いに来てくれるようになりました。そのままメンバーさんと百人一首をすることもあり、より一層盛り上がっています!

そんな中、夕食を召し上がってメンバーさんが一人ずつ帰っていき、外が暗くなるころには宿泊の方のみになります。
「あらー、みんな帰っちゃうの?寂しくなるわー」
なんておっしゃるメンバーさんもいますが、私はこのあたりから秘密めいたワクワク気分になってきます。なんか修学旅行の夜みたいな気持ちです。
こういうわけで、夜勤業務は私にとって楽しみなひとつです。

年齢差を感じない夜勤での楽しい笑顔
年齢差を感じない夜勤での楽しい笑顔

この日は、常連のお泊まり女性メンバーさんお二人と私で、パジャマ姿でソファに集まり女子会スタートです。

昼間は、業務に追われがちですが、夜勤だとここから1〜2時間は私もゆっくり一緒に過ごせる時間です。

まずは、娘や息子たちの話。
「いいお嫁さんいないかな」
「どんなお婿さんがいいのかしら」
ああでもない!こうでもない!で大笑い!
次は、自分たちの旦那さまの話(笑)。
現実には、もういないとしても、いるかのように当時の話をされます。
その時は奥様のお顔になります。
「旦那さまにどんなおかず作ってるの?」
「おいしいと言ってくれる?」
「一緒に晩酌するの?」
「飲める方?」などなど話は尽きない。
結果、「女は大変よね。でもうまくやりましょ」で意気投合!

Aさんは、お父さまが開業医で一人娘として育ち、今でもお美しい96歳。
ご自分では、日によって40歳だったり、24歳だったり。そこでこんなことを聞いてみました。
「今までですっごく嫌なことってありましたか?」
すると「もちろん!あったわよ、でもね、全て良いことと思えば嫌なことなんてひとつもないのよ」
なんて素敵なお言葉!本当にその通りですよね。常に「ありがとうございます」とおっしゃってくださるAさんのスタンスは、こうした気持ちが根底にあるんだなと知ると、「感謝されてこちらこそ光栄です」とお返事したい気持ちでいっぱいになりました。
そんなこんなで、あくびやウトウトが始まり、各お部屋で就寝です。

こっそり夜中のテレビ会
こっそり夜中のテレビ会

深夜0時。Aさんのお部屋から祈るような独り言が聞こえます。
入室すると私の手を握り、
「船でお産をするだなんて、なんて神秘的なの!頑張って!」
と、どうやらここは豪華客船?の上で私が、臨月のようなのです。
「頑張って産みます!」と私。
「あなたなら、大丈夫よ、どうか神様お願いします!」
私が無事に元気な女の子を産んだことを報告すると涙を浮かべて喜んで下さいました。2人で手を取り合って喜びました。

そして深夜2時。今度はBさん80歳が突然部屋から小脇にジャージーを抱えて元気よく出てきました。
「これから体操行ってこなくちゃ!」
と笑顔で張り切っています。いやいやいや、2時って深夜?早朝?Bさんと2人で2階のウッドデッキに出てみました。
「まだ外はこんなに真っ暗で夜なんです」
「あらやだ私。ほんとね、まだ夜ね!」と可愛く笑いました。
空を見上げると夜空にたくさんの星がキラキラ輝いていました。
「見てー!星がスッゴイいっぱいよ」
「ほんと!すごいね!あっちもこっちも!」
思わず素敵な景色に2人で手をつないで空を見上げました。
都会の品川でもこんなに星がキレイだなんて。

AさんもBさんもこの風景はもしかしたら覚えてないかもしれない。でも、神秘的で素晴らしい夜勤をありがとうとお伝えしたいです。

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