今日。
第2次世界大戦を幼いころに経験された、
高齢女性と話しました。
「つらい。また人が殺しあっている」
遠い国ではじまった戦争に、
涙をぽろぽろと流されていました。
私は返す言葉もなく、ただ聞きながら
自分も泣いていることに気がつきました。
それは、
凍った心が溶かされていくような体験でした。
戦争を知らない私たちは、
この始まってしまった戦争に
感情を押し殺しがちです。
日々の暮らしをこなすために、
自分の心や誰かを守るために、
必死です。
でも今、私たちは、
嘆き、涙を流すことも
時には必要ではないでしょうか。
人間らしい心を見失わないために。
傾聴とは。
誰かの心だけではなく、
自分の心に耳をすます行為なのかもしれません。