お悩み相談室

仲が悪く家庭内別居の両親 未来の介護が心配です【お悩み相談室】

顔をそむける人

社会福祉士の川島豊輝さんが、認知症の様々な悩みに答えます。

 Q.両親が地方で2人暮らしなのですが、夫婦仲が悪く家庭内別居状態で、食事も別々です。2人とも70代後半で高齢なので、今後どちらかに介護が必要になったときにどうなってしまうのか……心配です(51歳・男性)

A.今は漠然と不安が広がっているような状態かもしれません。まずは、自分が具体的に何について心配しているのかを整理するといいと思います。そのためには、ご両親それぞれに、自分もしくは配偶者に介護が必要になったときに、どうしたいのかを聞いてみてください。具体的には「施設に入りたいのか」「自宅で過ごしたいのか」、そして配偶者が先に介護が必要になったときに、「介護する気持ちがあるのか」といったことです。すると施設や介護保険サービスの情報など、事前にどんなことを調べておけば安心できるのかが見えてくると思います。ご両親が住んでいる市区町村に連絡して、地域にどのようなサービスがあるのかを調べてみるのもいいと思います。

もしご両親のどちらかに「介護が必要になっても自宅で過ごしたい」という希望があるのに、もう一方が「介護する気持ちがない」場合、不安かもしれません。同居しているからといって必ずしも介護しなければいけないわけではなく、担当ケアマネジャーに夫婦の状況を伝えておけば、訪問介護など状況に応じたケアプランを組んでくれると思います。

ただ、今は「介護したくない」と言っていたとしても、病気をきっかけに夫婦仲が元通りになったり、介護意欲が向上したりするケースは珍しくありません。

親子の関係性にもよりますが、いきなり介護の話をするのは、ハードルが高いこともあるでしょう。そんなときは「近所で介護保険サービスを利用している人はいるの?」「一人暮らしの高齢者は近くにいる?」などと地域のほかの人たちの様子を聞いてみて、それをきっかけに「お父さんももうすぐ80歳近くなるけど、どうなの?」といった流れで聞いてみてはいかがでしょうか。

今、相談者がご両親について心配しているということは、今後のことを話し合う時期にきているのかもしれませんね。

【まとめ】2人暮らしなのに家庭内別居状態の両親の将来が心配

  • 両親それぞれに介護が必要になったときの希望を聞く
  • 希望に合わせて施設や介護保険サービスの情報を調べておく

あわせて読みたい

この記事をシェアする

この連載について