まぜるだけのお手軽 まとめて作り置きレシピ「ホウレンソウのあえもの」編
撮影/岸本絢
遠方にひとりで住む認知症のお父さんを介護している、料理家の金子文恵さんがとっておきの作り置きレシピを8回シリーズで紹介します。今回は、簡単な手順で作れる副菜です。食べ飽きないような工夫として、二つの味付けをします。ほかの回で紹介する主菜とセットにして保存すると、食べる人がメニューを迷わずに食べやすくなります。全8メニュー(15食分)の買い物リストと料理の保存については、こちらをご覧ください。
※料理は普通食です。かむ力やのみ込みに配慮した介護食ではありません
- 親のために冷凍おかずを作り始めたのに、手間がかかりすぎては続かないですよね。何かしてあげたい気持ちがある分、落ち込んだり自分を責めたりしてしまうのは、とても残念なことです。だから、「無理なく!」が続けていくコツ。がんばりすぎては、介護は続けれらません。適度に手を抜くことも大切なことだと思います。だから、市販の総菜などをうまく使うのもひとつの手。お弁当用の小分け冷凍おかずは、便利でおすすめです。
また、とても便利なのが冷凍野菜。あらかじめ下茹でしてから冷凍したものが多いため、手軽に調理することができます。市販品は旬の時期に収穫しているので、栄養価も高く、温度管理もしっかりしているため、生のものとほとんど遜色ないと言われています。
その冷凍野菜の中で、最もポピュラーで扱いやすいホウレンソウを使って、2品目の副菜の作り方を紹介しましょう。といっても、レシピと言うほどのものではありません。調味料を混ぜるだけの超簡単調理。下茹でもカットもせずに使えるからこその手軽さです。おかかあえと塩昆布あえ、1袋で二つの味の副菜を作ります。
副菜1:ホウレンソウのおかかあえ
冷凍ホウレンソウは解凍せずに凍ったまま調味して、そのまま小分け冷凍します。溶けてしまわないように、手早く混ぜるのがポイントです
材料(5食分)
冷凍ホウレンソウ 1/2袋(100g)
かつおぶし(薄削り) 1袋(1.5〜2.5g)
しょうゆ 小さじ1/2
作り方
- 凍ったままの冷凍ホウレンソウをボウルに入れ、かつおぶしとしょうゆを加えてあえる
副菜2:ホウレンソウの塩昆布あえ
材料(5食分)
冷凍ホウレンソウ 1/2袋(100g)
塩昆布 大さじ1
作り方
- 袋に残った凍ったままの冷凍ホウレンソウの残り半分に塩昆布大さじ1を加えて口を閉じ、ふってあえる
温め時間の目安(1食分)
冷蔵庫解凍(4~5時間)後、30秒〜
※電子レンジ(600w)使用
※調理後再冷凍するため、加熱処理した冷凍ホウレンソウの使用を想定したレシピです
冷蔵庫で解凍するのには時間がかかるので、食べたら翌日のおかずを冷蔵庫に移動させることをルーチンにするのがおすすめです