地域新聞ショッパーの再開とある雨の日
こんにちは、さとうみきです。
以前の記事で、DAYS BLG! はちおうじ(以下、BLG! はちおうじ)のメンバーで折り込みやポスティング(配布)をしていた地域新聞「ショッパー」がコロナ禍で休刊になり、活動の一つがなくなった話をつづりました。
その慣れ親しんだ、地域新聞ショッパーの再開の知らせが届き、
メンバーさんはもちろん、スタッフもみんなで喜びました。
ただ、再開されてもやはり広告は少ないようで、折り込み時にチラシがない日も…
そんなある雨の日の出来事です。
わたしは午後から2人のメンバーさんと小雨の中、
ポスティング活動をしていました。
傘をさしながらのポスティングは難しい!
さてさてどうしよう…と途中で考えます。
すると、ひとりのメンバーさんが
「俺がぬれないように(地域新聞を)大切に持つよ」
もうひとりのメンバーさんからは
「ポストに入れるよ、俺!」
「よし! じゃぁ〜、ゆっくりぬれないようにスタート!」
大切に地域新聞を抱えているメンバーさんから一部もらい、
次のメンバーさんに手渡す。
このメンバーさんには空間認知機能の症状もあるので、
なかなか言葉だけではポストを見つけることが難しい場面があります。
でも、ご本人はいつも必死に足元手元を確認しながら熱心に活動されています!
わたしがポストまで行き、手でポストの入り口を開け、声かけをしながら進めていきます。
すると、いつのまにか地域新聞を大切に抱えていたメンバーさんは、
もうひとりのメンバーさんに
「お前もぬれたら風邪ひいちゃうよ」
そう言って、ひとつの傘であいあい傘。
傘をさしてもらったメンバーさんはうれしさで、
ついついちょっとふざけて甘えるような様子を見せると
「男同士だぞ! 気持ち悪いな」
そう言いながらも、笑いが起こり、お互いにあいあい傘をして
ポスティングを進めていきます。
慣れ親しんだ地域、仕事の再開にメンバーさんの笑顔。
思わず
「(BLG! はちおうじに戻ったら)みんなで、ただいま〜って言いたいね!」
なんて、話をしながら、逆まわりグループと合流しました。
長く慣れた場所で活動をしていると、
メンバーさんの中には、「記憶の定着」で活動中に様々なことを思い出される方もいらっしゃいます。
認知症になっても、何もかもわからなくなるわけではない。
環境、地域、社会、仲間との活動の大切さを改めて感じました。