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認知症、はじめました。

病院には行った?行かない? 母の話はテレポート 認知症、はじめました

レビー小体型認知症の父親をもつイラストレーターが、日々のエピソードを漫画にしました。親元を離れて暮らしていたひわさん。最近のお父さんの様子を一番よく知るお母さん聞いてみました。

認知症、はじめました136_こぼればなし16「話の行先」
母にこれまでの父の様子を聞いてみた「父さんは最近、どんな病院にかかってたの?」「えーと・・・」
「去年の春に、Bさんてさ、いま92才で、だんなさんが病院の院長さんつとめてたんでまあいい暮らししてるんだけど、あ、息子さんは千葉大出てて優秀な人らしいのよね。もともといいとこの娘さんでね」
『そのBさんがね、お父さんを心配して「一度きちんと体を調べてもらったほうがいい」って言ってくれて、S外科病院てところを紹介してくれたの。Bさんはお父さんのこと弟みたく思ってくれてるところあるから』
「そのS外科病院てとこだったら予約をとらなくても、Bさんの名前ですぐに診てもらえるって言うから、お父さんと行ってみたのよね。そしたらやっぱり予約がないと検査はダメって言われちゃって」
「結局、そのままになっちゃって診てもらわなかったの」
「えっ?」
「かかってない病院の話はいいよ・・・」そもそもBさんてダレ? そういえば母の説明ってこんな感じだった「あら」
たまに予想してないところにつれていかれる「ここどこ?」

認知症、はじめました。つづく……

次の回〈137〉のお話:始まりは衝撃の電話 笑い事じゃなかった症状

前の回〈135〉のお話:まるで競歩!? 金メダル級だったせっかち父さん

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