仲間と一緒に輝き続ける

竹林での深呼吸

お腹が満たされて。なかまぁるは、それぞれの「私」が、自分らしく生き続けていくための情報をお届けします。この連載は、東京都八王子市のデイサービスで、認知症当事者スタッフとして働く、さとうみきさんが綴るエッセイです
お腹が満たされて

こんにちは、さとうみきです。
本日は久しぶりに竹林を訪れました。
DAYS BLG! はちおうじ(以下、BLG! はちおうじ)で製作している看板商品のひとつが「靴べら」です。
十分な長さがあり、腰を屈まずに使えることから
「楽べら」として人気の商品は、メンバーさんが手作りしています。
その靴べらの材料を竹林にお邪魔し、伐採してきました。

竹林へ向かう車内では
「絶対にヘビが出るよ~」
と、メンバーさんより人一倍心配していたのは、
BLG! はちおうじ代表の守谷卓也さんでした!

途中でコンビニに立ち寄り、おにぎりやサンドイッチをたくさん購入。
いよいよ、竹林へと続く細い道は、車1台がやっと進むことができる幅でした。

メンバーさんは
「えーっ、ちょっと揺らしたら落ちちゃう」と笑い声の車内。

わたしはこの竹林を訪れるのは昨年の筍掘り以来。
「こんな景色だったかな…」
「のどかでいいなぁ…」

到着し、先ずは綺麗に整備されたベンチに腰かけ、みんなで腹ごしらえ。

満たされたお腹で、すっかり竹の伐採作業をすることを忘れてしまいそうな
のんびりとした心地よい空気が流れていきます。

ブランコでの遊び方にもメンバーさんの個性が光ります。
ブランコでの遊び方にもメンバーさんの個性が光ります

手作りのブランコに乗ってはしゃぎ、遊び、鳥たちのさえずりが聞こえ、
メンバーさんの笑顔は絶えませんでした。

「さぁー、そろそろ切りに行こう!」

かけ声とともに傾斜地をスタスタと駆け上がるメンバーさん。
「あれ? ノコギリ持った?」
なーんて、BLG! お決まりのやり取りも。

「無理せずに気を付けて~」

と、声をかけるスタッフを横目に
足元を滑らせながらも、仲間たちが頑張っている!
そうした想いで、近寄り見守りながら
小さな声で
「頑張って~」
「落っこちちゃったら助けるよ~」

いよいよ傾斜面から竹を切り落とし作業開始!
いよいよ傾斜面から竹を切り落とし作業開始!

竹の元を切り、倒し、傾斜地から引きずり出し、靴べらの長さに切る。

傾斜地で尻もちをついて滑ってしまうと、メンバーさんのお尻には頑張った証がくっきりと残っています。
そんなことも気にせずに、そのとき、その瞬間を大切に過ごします。

お尻の汚れは頑張った証です!
お尻の汚れは頑張った証です!

もしかしたら、BLG!はちおうじに戻った頃には、
竹林での楽しい時間を忘れてしまうメンバーさんもいるかもしれません。

忘れてしまっても、今という確かに楽しかった時間を仲間たちと共に過ごしたこと。

真剣な表情で頑張り、汗を流し、笑顔のステキな時間があったのだと。

モヤモヤとし、記憶が曖昧なときに
「確かな記録」として、メンバーさんと写真を見返したりしながら、
確かにそのとき、笑顔で楽しんでいたのだと。
「記憶」のお手伝いになれば嬉しいと、
そして、自分自身の大切な「記憶・記録」のためにも…
そんな思いで、いつもメンバーさんを写真に収めています。

靴べらの長さに切り落とし…
靴べらの長さに切り落とし…
最後はナタで割って車内へ運びます
最後はナタで割って車内へ運びます
手作りブランコではしゃぐメンバーさん
手作りブランコではしゃぐメンバーさん

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