認知症の人の思い、市役所職員が学ぶ 紀の川市役所
朝日カルチャーセンター(共催・朝日新聞社)は認知症の人への理解を含め、ともに暮らす社会を考える「認知症フレンドリー事業」を展開しています。自治体や企業、学校などから依頼を受け主催者のみなさんと啓発活動に取り組んでいます。その取り組みの一端をご紹介します。
認知症の人の思いを理解し、市役所での対応に生かそう——。
合併20周年を迎えた紀の川市は12月15、16の両日、同市西大井の市庁舎で職員らを対象に、仮想現実(バーチャルリアリティー=VR)技術を使って、認知症の人の視界を疑似体験する研修会を開催しました。各部署から約250人と、市議会議員や市民約50人の計300人ほどが参加し、2日間で計6回の実施です。
高齢化が進行するなか、介護や支援の現場から「市職員も認知症のことを学んでほしい」との声が挙がっていたそうです。研修会の冒頭で角昌代・市地域包括センター長は「窓口や地域で認知症の人に対応する機会が増えており、若い職員を対象に企画した。認知症の人の気持ちを学んで仕事に生かしてほしい」と挨拶していました。
今回の研修で採用されたのは「認知症フレンドリー講座」(朝日カルチャーセンター運営、朝日新聞社共催)。VR機器を使って認知症の人が急な階段を下りる場面や、路線バスで料金の支払いに戸惑う状況を体験したり、認知症の人が思いを語るインタビュー動画などを視聴したりすることで、当事者の気持ちを考える内容となっています。
受講した同市那賀支所の津高窓加さんは「窓口で同じことを何度も繰り返す住民さんがいらっしゃいますが、忙しいときでも丁寧な対応ができていたか振り返りたいです」と話していました。
■開催日: 2025年12月15日、16日
■イベント名: 認知症フレンドリー講座
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