今日は晴天、ぼけ日和

話したくない、じっとしていたいこともある それも認知症の症状なのかも

《介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》

ソファに座る人

佐藤さんはいつも人と離れ、そこにいる。

周りの人たちは佐藤さんを
「そんな性格の人」と思っている。

うつむく人

佐藤さんは、ふと思う。
自分は本来こんな性格だったか、と。

認知症になってから、
話すと疲れるようになった自分を思う。

ソファに座る人とそばを通る人

佐藤さんは、
これは認知症のせいなんだ、と、
語ることはない。

佐藤さんは、ただ、そこにいる。

認知症の症状は、十人十色です。

「会話そのものに、疲労を感じる」

佐藤さんのような方もいらっしゃいます。

厄介なのは、個々が持つ症状が、
物忘れや、徘徊のような「いかにも認知症」とされる症状ではないために、

その人本来の性格、と
見なされてしまうことです。

当事者の方のお気持ちを察すれば、
それはとても悲しいことではないでしょうか。

「大切なのは認知症を見るのではなく、その人ご自身を理解すること」と、よく言われます。

ただ、認知症があろうとなかろうと、
人ひとりを理解することは、
容易ではありません。

その前提を忘れることなく、
当事者の方に関わることの大切さを思います。

《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》

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