「ナカの人」に会ってみたい 条件ではなく志がつなぐ SNSでの就職活動
《介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
介護福祉士の資格を取った。
どこで働こう?
雇用形態、給与、待遇。
探せども、どこも似たり寄ったり。
偶然、いつも見ているSNSで、
訪問介護事業所のアカウントを見つけた。
私の心が動く。
この「ナカの人」と会ってみたい。
一緒に働いてみたい。
そのアカウントに思いきって、メッセした。
決めるまでに、時間はかからなかった。
私にとって、人生をかける場所の選択は、
条件よりも、人だ。
人の役に立ちたい。
社会を良くしたい。
仕事を通じて、成長したい。
福祉職を目指す方は、
志をもっている方が多いと感じます。
若い方々なら余計に、
その志を実現できるような勤務先を選ぶのは、
当然ではないでしょうか。
最近、介護や看護事業所の代表者やスタッフが、SNSを利用しているのをよく見かけます。
つまり、生身の言葉で
「自分たちの思い」を発信する事業所が、
多数存在するということです。
そこで語られることの多くは、
どんなサービスを提供しているか、
どんな志を自分たちは持っているか、など、
運営や業務の中身が伝わるような発信です。
しかもそれが、事業所の核になる方々の
人柄がにじむ言葉で語られるわけですから、
感性にひかれる人、ビジョンに共感した人が
集まります。
また、
そういう事業所は「求人します」と
発信した時に、その強みが表れます。
人員の確保が難しい、この職種に、
「御社で働きたいです!」と
SNSの画面上で、求職者が集まるのを見かけたことがあるのは、私だけではないでしょう。
どんな人たちが、その事業所をつくっているか。
これは、選ぶ側の私たちにとっては、
なにより知りたい情報なのかもしれません。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》