「ナカの人」に会ってみたい 条件ではなく志がつなぐ SNSでの就職活動
《介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
![顔を手で押さえる人](http://p.potaufeu.asahi.com/fe87-p/picture/26134894/3d74a14c71580c641c246e17b65763b6.jpg)
介護福祉士の資格を取った。
どこで働こう?
雇用形態、給与、待遇。
探せども、どこも似たり寄ったり。
![「訪問介護あおぞら 私が訪問介護事業所を立ち上げた時、一番喜んだのは祖母でした。今日は祖母の誕生日。初心に戻りました」「訪問介護あおぞら 在宅で暮らすのになんの遠慮がいる? 私は、高齢者のわがままにとことん付き合いたい」「訪問介護あおぞら 一緒に働く人に求めるもの。一言で熱意です。高齢者を支えるというプライドを持った方とチームになって働きたい」](http://p.potaufeu.asahi.com/0670-p/picture/26134899/0139cbd1acb766d5e001ee7003a8e01a.jpg)
偶然、いつも見ているSNSで、
訪問介護事業所のアカウントを見つけた。
私の心が動く。
この「ナカの人」と会ってみたい。
一緒に働いてみたい。
![「はじめまして。訪問介護あおぞらの松川です」](http://p.potaufeu.asahi.com/535c-p/picture/26134901/6fdbcb4a4dcb949c212a04d4ee561b82.jpg)
そのアカウントに思いきって、メッセした。
決めるまでに、時間はかからなかった。
私にとって、人生をかける場所の選択は、
条件よりも、人だ。
人の役に立ちたい。
社会を良くしたい。
仕事を通じて、成長したい。
福祉職を目指す方は、
志をもっている方が多いと感じます。
若い方々なら余計に、
その志を実現できるような勤務先を選ぶのは、
当然ではないでしょうか。
最近、介護や看護事業所の代表者やスタッフが、SNSを利用しているのをよく見かけます。
つまり、生身の言葉で
「自分たちの思い」を発信する事業所が、
多数存在するということです。
そこで語られることの多くは、
どんなサービスを提供しているか、
どんな志を自分たちは持っているか、など、
運営や業務の中身が伝わるような発信です。
しかもそれが、事業所の核になる方々の
人柄がにじむ言葉で語られるわけですから、
感性にひかれる人、ビジョンに共感した人が
集まります。
また、
そういう事業所は「求人します」と
発信した時に、その強みが表れます。
人員の確保が難しい、この職種に、
「御社で働きたいです!」と
SNSの画面上で、求職者が集まるのを見かけたことがあるのは、私だけではないでしょう。
どんな人たちが、その事業所をつくっているか。
これは、選ぶ側の私たちにとっては、
なにより知りたい情報なのかもしれません。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
![](http://p.potaufeu.asahi.com/nakamaaru/img/nakamaaru450_450.gif)