いつもより多めに動いております!いったい、どうしたら笑ってくれる?
アルツハイマー型認知症のタカオさん。スケッチされたその不思議な世界観を、間学(あいだ・がく)さんがコレクションしています。日本のみならず、海外の人の注目も集めている作品の数々。タカオさんのガイドつきで紹介します。ようこそ、タカオ美術館へ。
- 作品名:笑わせるまで
- 笑う門には福来たるってな。大事なことじゃよ。どんなにつらい時だって、どんなに悲しい時だって、笑うと少しは癒やされるから。不謹慎だって言うやつもいるけど、わしはそうは思わんぞ。大概は笑いで救われるからな。だいたい人生なんて大概なことで出来ているからさ。無理に笑ってくれとは言わないが、わしの日々の努力も少しは認めて欲しいんじゃ。この年になると、思った以上に周りの環境に左右されるから、誰かが悲しい顔をしているとこっちも悲しくなっちゃうんだよ。誰かが怒っていたりすると、何だかこっちが悪い気がしちゃってさ。だから、だから、そこはわしでできることがあれば何とかしなくちゃって、そう思うんだよ。笑いにさ、何とか笑いに持っていければ、小っちゃな福でも来るんじゃないかなってさ。
次回:淡白な亭主が大根みたい?地獄の沙汰は金次第、ダイコンライフも味付け次第
前回:いつもより多めに動いております!いったい、どうしたら笑ってくれる?