小さなメンバーと癒やしの交換こ
こんにちは、さとうみきです。
今回は、「DAYS BLG!はちおうじ」に小さなメンバーが加わったお話です。
ある日、代表の守谷さんがメンバーさん(BLGでは利用者と言う言葉は使いません)たちに「BLGで保護犬を迎えてみませんか?」と提案しました。するとメンバーさんたちは
「つらい思いをしている犬を助けたいね」
「その犬のつらい気持ちが分かるしね」
「犬と一緒にポスティングがしたいな」
皆さん快く保護犬を迎えることになりました。
名前は「カツオ」。トイプードルのイケメンならぬイケワンです。
カツオは5年間、ブリーダーの元で繁殖犬として、つらい「犬生」を送って来ました。
おもちゃで遊ぶことすら知らず、人に甘えることも最初はできませんでした。
でも、BLGにきて約3ヶ月が過ぎた今では、表情も柔らかくなり、メンバーさんの足元でちょこちょこしたり、椅子に手をかけおねだりをしたりと、愛らしい姿を少しずつ見せるようになりました。リラックスして活発になったカツオは、メンバーさんにとって、なくてはならない存在となり、もはや大切なBLGのメンバーです。
メンバーさんが思いおもいの言葉でカツオに話しかけ、抱きしめたり名前を呼んだりする様子はとても微笑ましい光景です。
なかなかカツオの名前を覚えられないメンバーさんは、自宅で飼っている愛犬、もしくはかつて飼っていた愛犬の名前で呼んだりすることもあります。
メンバーさんにとってカツオの存在は、愛犬との思い出や、記憶をつなぐ架け橋になってきているように感じられます。カツオにとっても、新たな犬生のスタートです。メンバーさんと共に、これからは楽しい時間を過ごすこととなるでしょう。
メンバーさんがカツオとスキンシップを図っている時の笑顔がとても素敵です。メンバーさんはカツオから癒やしをもらい、カツオもメンバーさんから、たくさんの癒やしと愛情をもらっている姿は、まるで「癒やしの交換こ」。とても素敵な時間が流れます。
私よりひと足先に認知症になられた先輩方の笑顔がうれしくもあり、私も当事者スタッフとして、メンバーさんからたくさんのパワーを貰っています。
素敵なメンバーさんの笑顔を見て、笑い声を聞いていると、今という時間をもし忘れてしまったとしても、今を楽しみ、楽しかったと思える時間があったならば、「認知症になっても大丈夫」と思える日がきっと来るのではないかと、日々メンバーさんとの活動や会話を通して感じております。