アルツハイマーの父を自宅内で大捜索 気配を隠す見事さに感心
家の中でよく行方不明になるタカオさん。大して広くもない家なのに、ものの見事に姿を消すからこっちは外出から戻るとその度に大慌て。ベランダやらクローゼットの死角やら、風呂場や荷物部屋、ベッドの奥の狭い空間ってのもあったっけ。よくもまあ見事に気配を消すものだと感心したりもするけど、車椅子を放棄して、伝い歩きで逃亡するからたまったものじゃない。だけど、そうするには彼なりにちゃんと理由があって、何かを片付けていたり、大事な何かを探していたり、それから度々誰かに呼ばれていたりしているそうなんだ……え、誰に?
A wanted man is not always a bad person.
I know well because I often escape.
アルツハイマー型認知症の実父「タカオさん」をモデルに、不思議な世界観をイラスト化している間学(あいだ・がく)さん。手がけた作品は、日本のみならず海外の人の注目も集めています。作品一つひとつの思いや、学さんがそこに見たものを教えていただきました。
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