嫁姑の長く冷たい関係 「聞こえないありがとう」が雪解けのはじまり
《介護士でマンガ家の、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
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長年、義理の母の介護をしている。
なにをしても母からは
ありがとう、の一言もない。
やって当然、と
思っているんだろうか。
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ショートステイに泊まった、母。
介護士さんから、
信じられない話を聞いた。
母が周囲に、私への感謝の気持ちを
話していたというのだ。
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いまだ母から、
ねぎらいの言葉ひとつ、
聞いた試しがない。
…でも。
ほんの少しだけ、報われた私がいる。
このマンガは、
私が訪問介護員をしている時に、
何度もあった、エピソードです。
介護士をしている方なら、
ああ、と頷いてくださる内容かも
しれません。
家族介護では、
長年のわだかまりから、
心理的に非常に辛い、
介護の日々が続くことがあります。
そんな苦しい状況の、
すべてを変えることはできなくとも、
ほんのひとすじでも、
心が通うような光があれば、
どれほど日々が変わることか、
と思います。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
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