覆面盗賊タカオは、まるでファントマ。あなたのハートも盗まれそう?
ファントマはフランスの大昔の人気小説。スタイリッシュな覆面盗賊の話なんだけど、初版本の表紙絵がどこかタカオさんに被ってしょうがない。悪戯も失敗も格好つけて誤魔化すさまが憎めないけど、家族は想像以上に困惑する。CDの中身を入れ替えたり、引出しの大事な中身が行方不明になったりは日常茶飯事。謎の行動も決まって外出から戻った直後に発生するから、そう、スーツなんか着てたりすると途端に怪しいファントマに変身する訳だ。
Mr. Takao repeats bold and mysterious actions like a Fantômas, swapping out the contents of albums and losing the contents of the desk drawer.
アルツハイマー型認知症の実父「タカオさん」をモデルに、不思議な世界観をイラスト化している間学(あいだ・がく)さん。手がけた作品は、日本のみならず海外の人の注目も集めています。作品一つひとつの思いや、学さんがそこに見たものを教えていただきました。
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