希望をもって認知症とともに生きていく「希望宣言」藤田和子さんスピーチ
なかまぁる編集部
世界アルツハイマーデーに寄せて
9月21日は世界アルツハイマーデー。
改めて「認知症と共に生きること」を、それぞれの立場から考えてみませんか。
記事冒頭の動画は、2020年1月20日に厚生労働省から認知症本人大使(希望大使)を任命された5人のうちの1人、藤田和子さんのスピーチです。
「壇上からお話ししていると『ちっとも認知症に見えない』『本当に認知症なの』という声が聞こえてきそうです。でも一人で家にいるときは記憶が不確かで、生活に確信が持てない感覚が募り、不安が膨らんでしまいがち。無力感に陥って落ち込んでしまうこともしばしば。そんな私ですが、一人でも多くの人が、希望と尊厳を持って暮らせる社会にしていきたいと、気力を振り絞ってここに立っています」と切ない胸の内を明かしながら、「私たちが前向きに生きていくための大切な灯火」として、「認知症とともに生きる希望宣言」を紹介します。
認知症とともに生きる希望宣言
一足先に認知症になった私たちからすべての人たちへ
- 自分自身がとらわれている常識の殻を破り、前を向いて生きていきます。
- 自分の力を活かして、大切にしたい暮らしを続け、社会の一員として、楽しみながらチャレンジしていきます。
- 私たち本人同士が、出会い、つながり、生きる力をわき立たせ、元気に暮らしていきます。
- 自分の思いや希望を伝えながら、味方になってくれる人たちを、身近なまちで見つけ、一緒に歩んでいきます。
- 認知症とともに生きている体験や工夫を活かし、暮らしやすいわがまちを、一緒につくっていきます。
■「認知症とともに生きる希望宣言」の詳細はこちらから。日本認知症本人ワーキンググループのウェブサイトに移動します。希望宣言のリーフレットもダウンロードできます。