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認知症で一人暮らし ペットも家族ですが世話はいつまで?【お悩み相談室】

お散歩する犬のイメージ

若年性認知症コーディネーターの中村益子さんが、介護・支援活動を生かして、認知症の様々な悩みに答えます。

Q.若年性認知症ですが、仕事を続けながら一人暮らしをしています。先日飼っている犬の散歩をしていたら道に迷って長時間ウロウロすることになり、犬が熱中症になってしまいました。犬は家族の一員であり心の支えですが、いつまで面倒をみられるのか心配です(53歳・男性)

A.一人暮らしでお仕事も続けられているのは、すごいですね。孤独にならずに前向きでいられるのは、飼われている犬の存在が大きいのでしょう。一人暮らしの認知症の方が増えているので、同じような悩みを耳にすることも多くなってきました。

犬の世話をすることが負担になっていないのであれば、できる限り一緒に暮らせるといいですね。ただし、介護保険サービスの生活援助の中には、ペットの世話は含まれていません。現状できる工夫としては、道に迷いやすい夕方や夜を避けてなるべく朝のうちに散歩に行く、自分やペットにGPSをつけておくといったことです。ペットサロンの散歩代行サービスなどを利用するのも1つの方法だと思います。地域によっては、ボランティアでペットの世話をしてくれる団体もあるので、地域包括支援センターなどでそうした情報を聞いてみるのもいいでしょう。

一方で、相談者も心配されているように、将来的に面倒を見られなくなる日がくるかもしれないということを考えておく必要があります。以前、若年性認知症の方が「飼っていた犬の面倒を見られなくなって衰弱させてしまい、もっと早く知人に預けておけばよかった」と話されていたのを聞いたことがあります。犬の体のことを最優先に考えて、今のうちに預け先を考えておいてはいかがでしょうか。ペットと一緒に入居できる施設もあるので、調べておくのもいいと思います。

さまざまな選択肢を調べておくことで不安が軽減され、犬といられる今の時間をより充実したものにできるのではないでしょうか。

【まとめ】若年性認知症で一人暮らし。ペットとの今後が心配なときには

  • 明るいうちに散歩に行く、GPSを利用するなどの工夫をする
  • 症状が進行したときのために預け先やペットと一緒に入居できる施設を調べておく

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