かけ違えたボタン はみ出たシャツ その人が新人介護士を育てている
《介護施設で働く漫画家、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
![ボタンひとつくらいずれたっていいじゃない。](http://p.potaufeu.asahi.com/73e9-p/picture/20542273/8ab2c59ca8553096bbe93b0f2168d536.jpg)
私はなにも、困っていない。
![もう好きにさせて。](http://p.potaufeu.asahi.com/c201-p/picture/20542279/66004a2ddb9a221edabf41e8d5a4a724.jpg)
はみ出たシャツも私には、たいしたことじゃない。
![でもあなたの親切を、ムダにはできないから。「なおしますね」](http://p.potaufeu.asahi.com/438b-p/picture/20542281/9cb6e809b44aa828273cc2ae846a2146.jpg)
私たちは、与えあっている。
「自分は、高齢者に育ててもらった」
介護職の方から、よく伺う言葉です。
高齢者支援は、ご本人の希望が第一ですが、
私自身、身勝手な支援を押し付けたことが多々あります。
まさに、このマンガのボタンのように。
それでも皆さまの器は大きく、未熟な私は見守られつつ育てられてきました。
さあ、新人の介護士さんが活躍する季節となりました。
高齢の方の温かな眼差しに許されながら、
ゆっくりと花開きますように。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
![](http://p.potaufeu.asahi.com/nakamaaru/img/nakamaaru450_450.gif)