認知症とともにあるウェブメディア

今日は晴天、ぼけ日和

幸せを測るものさしは本人だけが持っている 私は私 今日も一服

《介護施設で働く漫画家、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》

中山さんは、お風呂が嫌い。好きな服しか着ない。食べたい時に食べる。

中山さんの生活をサポートをする為の、ケアマネジャーも介護士達も、困り果てていた。中山さんが「誰の言うことも聞かないから」。

肺がよくないのに毎日一箱。

中山さんは、そんな周りを遠ざけるでもなく、いつも気ままで、ご機嫌。

中山さんが毎日に求めるものは、中山さんにしかわからない。

人に寄り添うとは、一体どういうことだろう。

中山さんのもとに、介護のサポートチームが派遣されたのは、もう20年近く前のことです。

認知症が進み、荒れ放題のマンションに住む中山さんは、私からは不快な暮らしぶりに見えました。

「もっと清潔で、健康的な生活を」と望んでいたサポートチームにひきかえ、
ご本人は自分のペースを、最期まで崩すことはありませんでした。

私が自分の視点だけで、人の幸せをはかろうとする時に、
今でも、ふと、中山さんの顔が浮かびます。

《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》

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