「迷惑はかけられない」と頑張る人に 幸せにつながる介護職の働き方
《介護施設で働く漫画家、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
宮田くんは、介護職に生きがいを感じている。どんなハードスケジュールも、高齢の方からの「ありがとう」や笑顔に元気づけられ、こなしてしまう。
でも、ふと、急に虚しさが押し寄せることが増えた。それは、体の疲れというより、心が発した、危険信号。宮田くんは思いきって、仕事を数週間休んだ。
自らを休ませることで回復してきた、自信。自分を大切にすることは、誰かの幸せに繋がる。
「介護職は大変」と話す、
介護士さんはたくさんいるけれど、
「介護職が好きじゃない」と言う方に、
私はいまだに会ったことがありません。
ただの一人も!
高齢者の幸せを担う介護士さんには、
ご自身の心身こそ、大切にして頂きたいと願ってやみません。
かくいう私も、以前は
「周りが大変なのに、自分だけ休むわけにはいかない」と限界まで働いて、宮田くんの「疲れた」と同じ状態になっていました。
けれど、今は職場の上司、スタッフさんに、己の心身の状態を、包み隠さず伝えています。
誰もがそのようにすればいいとは思いませんが、私にとっては自分らしい働き方を、見つける機会となりました。
誠に有り難いことです。
まずは、どうかご自身を大切に。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》