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認知症の母が喜ぶ毎日ごはん

孫連れ介護に便利な冷凍餃子鍋レシピ 認知症の母が喜ぶ毎日ごはん

フードライター大久保朱夏さんが、認知症のお母さんとの生活のなかで見いだしたレシピを紹介します。母を妹親子に任せた日。送られてきた写真に、思いをはせて。

※料理は普通食です。かむ力やのみ込みに配慮した介護食ではありません

野菜たっぷり餃子鍋

認知症の母は、よく想像の中で孫たち(私の妹の子ども)に会っていた。「ゆうちゃんとまあちゃんが遊びにきてくれたわー! 元気でやさしい子たちよ」と、母はふたりの名前を口に出していた。心の中では、小学生の孫を愛おしく思っているはずなのに、実際に孫たちが家に来ると、いつものペースが乱れるせいか、急に怒り出してしまうこともありハラハラしっぱなしだった。一方、孫たちは子どもながらに、ばあばを喜ばせようと絵を描いたり、手紙を書いてきてくれたりするので、余計にせつない。

そんな、妹が子連れで実家に帰ってくる日は、私は都内の自宅に戻れる。できるだけ楽に食事の支度ができるように、冷凍餃子を買い置きし、野菜を切って冷蔵庫に入れておく。餃子とゆで野菜にしてもいいし、野菜たっぷりの餃子鍋にもできる。

妹からLINEで、母が孫と一緒にカルタ取りをしている写真が送られてきた。「ああ、穏やかな時間が過ごせてよかった」と、私は愛猫をなでながらほっとひと安心。

野菜たっぷり餃子鍋

幅広い年齢の方に好まれる餃子は、市販の冷凍ものをストックしておくと便利です。焼き餃子用として売っているものをゆでて食べるのもおすすめ。鍋料理にすると、焼いて食べるよりも不足しがちな水分がとれ、野菜も一緒に食べられます。野菜は鍋用のカット野菜を使えば、包丁いらずで、さらに手軽にできます。

材料 2人分

冷凍餃子 6個
にんじん 1/3本
白菜 2枚
しめじ 6本
水菜 6本
鶏がらスープの素 大さじ1
水 400ml
ごま油 小さじ1

作り方

  1. 白菜は幅3cm、にんじんは薄い拍子木切りに、水菜は長さ4cmに切る。
  2. 土鍋に鶏がらスープと水を入れ、白菜、にんじん、しめじを入れて火にかける
  3. 白菜に少し火が通ったら凍ったままの餃子を入れてふたをして弱火で煮る
  4. 水菜を加え、ごま油を回しかけて火を止める
    ※食べながらぽん酢やラー油を足して味の変化を楽しんでもよい

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